猫を抱いて象と泳ぐ 文藝春秋 1,780円
リトル・アリョーヒンと呼ばれた、チェスプレーヤーの少年が主人公。唇の上下がくっついたまま生まれた彼は、手術を受けたものの人と話したりコミュニケーションを取るのが苦手。チェス盤の下に潜り込んでプレーする変わったスタイルのため、木の人形を座らせてチェスをうちます。体が大きくなることを極端に恐れた少年の一生。現実離れした不思議な話なのに、ファンタジックになりすぎず、理路整然と進んでいくのが、小川洋子さんらしいところ。小説だからこそ成り立っている物語です。チェスのシーンは哲学的。詳細に描かれていますが、チェスがわからなくても楽しめます。
(2009年01月14日) | コメント (0) | トラックバック (0)
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