くまちゃん 新潮社 1,575円
若者の恋愛を描いた連作短編集。最初の物語で彼女をふった男の子は、次の物語で別の女性に恋をしてふられ、その男の子をふった彼女は、次の物語で違う男性に恋をして今度はふられる側にまわり……というように、一人の登場人物がふるほうとふられるほう、両方の立場で登場します。連鎖しているのがおもしろいところです。前の恋では主導権を握っていたのに、次の恋では相手にふりまわされたり、立場が弱くなったときにふった相手の心の痛みに気がついたり。恋愛のことだけではなく、それぞれの仕事についても描いているところが、さすが角田光代さん! 恋に仕事に生きる登場人物の姿がリアルです。
(2009年05月13日) | コメント (0) | トラックバック (0)
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