薬屋のタバサ 新潮社 1,470円
歌人でもある東直子さんの初めての長編は、幻想的な雰囲気がただよう恋愛小説。「タバサ」という名の主人公は、女性ではなく男性で、ある町で小さな薬局を営んでいます。そこに女の人がふらりと現れ、そのまま一緒に暮らすことに。まるで煙に巻かれたように、どう解釈したらいいのかわからない結末も、モヤモヤしたりイヤな感じがしないから不思議です。単語の選び方が秀逸で、短歌に近いことばで書かれているように感じます。歌人ならでは、東さんならではのことばが心地いい。小説家が書く小説とは、ひと味違う小説です。
(2009年06月10日) | コメント (0) | トラックバック (0)
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