日本経済新聞

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丸の内officeオフィス街の本屋さん>宮野 源太郎さん(ビジネス書担当)

オフィス街の本屋さん

グーグルが描く未来 二人の天才経営者は何を目指しているのか?

グーグルが描く未来 二人の天才経営者は何を目指しているのか? 武田ランダムハウスジャパン 1,785円

情報を一般の人にどれだけ素早く、直接閲覧できるようにするか。情報をお金をかけずに簡単に利用できるようにするか。そんな思いでサービスを続け成長している大企業グーグル。どのようにして立ち上がり、会社が大きくなるにつれ持ち上がるさまざまな問題にどう対処してきたのか。二人の経営者、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンのプライベートはあまり知られていませんが、本書で彼らの思想や理想を知ることができました。常に利用者の側に立って考えているところや「邪悪になるな」という基本道徳など、業界は違っても参考になることがあり、自分たちの仕事を考えるきっかけにもなりました。


トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか

トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか プレジデント社  1,800円

「上質」か「手軽」か。企業の戦略やサービス、商品の成功と失敗を、この2点に焦点を当てて論じています。「上質」「手軽」以外にも明暗をわける要素はありそうですが、思い切ってテーマをしぼっているところが本書の特徴であり、おもしろいところ。実例が豊富なのも魅力です。経営書ではいつも成功例として紹介されるスターバックスが、ここでは「スターバックス、20年目の迷走」として失敗例で登場します。「戦略とは、捨てることなり」という説に納得。経営書としてはもちろんのこと、個人の働き方や生き方を考える上でも役立ちそうです。


「情報創造」の技術

「情報創造」の技術 光文社新書  777円

著者の三浦展さんといえば、『下流社会』『ファスト風土化する日本』などの著書で知られるマーケティング・プランナー。消費社会研究家として、新しい視点で時代を予測してきた彼が、これまでに実践してきた情報の集め方や加工の仕方、分析方法、プレゼンの技法などを紹介しています。収集・整理よりも情報創造、分析するときは「短期」「中期」「長期」に分けて考える、いろいろなメガネをかけて社会を見る、予測には主観や価値観が大切など、三浦さんの実体験から生まれたノウハウがつまっています。具体的に書かれているので、即実践できることも多いと思います。


20歳のときに知っておきたかったこと  スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 阪急コミュニケーションズ  1,470円

スタンフォード大学アントレプレナー・センターのティナ・シーリグが、起業家精神とはなにかをわかりやすくまとめた一冊。生徒に10個のクリップを渡し、このクリップからできるだけ多くの「価値」を生み出すようにという課題や、5ドルを2時間でどれだけ増やせるかなど、その講義内容はおもしろいものばかり。「自分の殻を破ろう」「ルールは破られるためにある」「早く、何度も失敗せよ」「常識を疑え」「機が熟すことなどない」など、新たな一歩を踏み出すときに背中を押してくれるような言葉がたくさん詰まっています。タイトルに「20歳のとき」とありますが、若い人だけではなく、どの年代の人にも役立つはずです。


今日から始める思考のダイエット

今日から始める思考のダイエット マガジンハウス  1,365円

KDDI「LISMO!」、日光江戸村「ニャンまげ」、TBS「Tブー!S」などのキャラクターデザインや資生堂「ザ・コラーゲン」、キリン円熟のパッケージデザインなどを手がけるアートディレクターの佐野研二郎氏による思考のダイエット本です。ごちゃごちゃしているものをいかにシンプルにするか。アートディレクターならではの視点と発想で書かれているのが新鮮です。複数のプロジェクトを同時進行でこなしながら、確実に成果を上げるための仕事術とは。いつもプレゼンする側にいる著者だけあって、文章もおもしろいです。


シブすぎ技術に男泣き!

シブすぎ技術に男泣き! 中経出版  1,000円

おもしろくて、笑って読める技術本。半導体エンジニアを経て、理工系漫画家となった見ル野英司さんが、ものづくりの現場を取材して描いたコミックエッセイ。エンジニア向けの情報サイト、リクナビNEXT「Tech総研」で連載していたものを単行本にまとめたものです。「いいものがつくりたい」というエンジニアの熱き思いが、ひしひしと伝わってきます。大手メーカーのものづくりばかりが目立っていますが、実はこういう人たちが、ものづくり大国・日本を支えているんだと感じました。見ル野さんは元エンジニアというだけあって、技術もしっかり漫画にしています。


未来のスケッチ 経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある

未来のスケッチ 経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある あさ出版  1,470円

赤字続きで廃園の危機にあった旭山動物園が、全国各地からお客さんがつめかける動物園に成長したのは有名な話。この成功物語を経営的な側面から読み解いたのが本書です。こんな動物園にしたいという14枚のスケッチ、旭山動物園の変革は、最初に描かれたこれらのスケッチから始まりました。再生に向けて、どういう取り組みをしていったのか。経営戦略から現場の力、作業の割り振り、人材の育て方、顧客目線での変革、お客さんとの関わり等々、成功の背景にどんな努力や工夫があったのか、詳しく書かれています。旭山動物園というたったひとつの事例から、多くのことが学べます。


実践するドラッカー【思考編】

実践するドラッカー【思考編】 ダイヤモンド社  1,575円

経営書ではなく自己啓発書です。「知識労働者として働く」「強みを生かす」「集中する力」など5章にわけて、ドラッカーの著書から引用した言葉を掲載。同じ言葉でもそれぞれの立場によって生かし方は異なるので、営業だったら、経理だったら、新入社員だったら……というように、それぞれの立場によってどう解釈したらよいのかわかるようになっています。成果を上げるために自分は何をしたらよいのか、自分で書き込む実践シートもついています。今年はドラッカー生誕100年という節目の年、ドラッカーブームはまだまだ続きそうです。


自分は評価されていないと思ったら読む本

自分は評価されていないと思ったら読む本 幻冬舎  999円

会社の社員への対応は、一律ではありません。不況になってからは特に「評価の高い人」と「評価の低い人」とでは、会社の対応に差があるようです。タイトルにあるように「自分が評価されていない」と思うと、仕事へのモチベーションが下がったり、ストレスを感じたり、不満を感じたりするもの。立ち止まったり、後ろ向きになったりしたときに、自分自身を律するにはどうしたらよいのか。本書にはそのヒントとなる「仕事の哲学」が40項目書かれています。著者は『会社の品格』(幻冬舎)や『モチベーション・マネジメント』(PHP文庫)などの著書があるコンサルタントの小笹芳央氏。


手帳300%活用術

手帳300%活用術 日本能率協会マネジメントセンター  1,050円

ちょうど来年の手帳をどうしようか考えている時期だと思います。そこでおすすめしたいのが本書です。『手帳200%活用術』がパワーアップし、300%になって戻ってきました。1日1ページタイプ、1週間タイプ、日付は左から右へ、時間は上から下へ等々、手帳にはいろいろありますが、タイプ別に特徴が紹介されているので、自分に合った手帳を探すことができます。情報の整理術や管理術、ノートを使った発想法、目標達成法、時間の管理法など、スケジュール以外にも手帳やノートを生かす方法が書かれています。手帳のおいたちや著名人の手帳活用法など、手帳全般について楽しめる本です。


意思決定力

意思決定力 ダイヤモンド社 1,500円

『リバレッジ・リーディング』の本田直之さんの新刊です。「意思決定力」というと経営の本が多いのですが、本書は自己啓発本。働く人、一人一人がどうしたら意思決定力を身に付けることができるのか、その方法論を55項目にわたって紹介しています。実践の中でトレーニングしながら、意思決定力を磨けるように、情報のインプット力や必要な情報を抽出する力、シミュレーションする力、リカバリーする力など、7つのステージにわけて1項目ずつ丁寧に解説しています。大切なポイントは緑色の文字で書いてあるので、時間がないときや内容を復習したいときに拾い読みができて便利です。


裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける

裸でも生きる2 Keep Walking 私は歩き続ける 講談社 1,400円

テレビのドキュメンタリー番組「情熱大陸」(TBS)で取り上げられ大反響。『裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記』の第2弾です。単身でバングラディシュに渡り起業した山口絵理子さん。バングラディシュのジュートという麻を使い、現地の工場でバッグを生産。バッグは順調に入れ、第2弾は日本で直営店をオープンするところから始まります。が、その後、いろいろなことが起こり、ネパールやインドへ。どんな困難にも立ち向かい、前に進み続ける姿や遮二無二頑張る姿に勇気をもらえました。前作と比べると、経営者としての目が色濃くでているように感じました。1巻、2巻と続けて読んでいただきたい本です。


頂きはどこにある?

頂きはどこにある? 扶桑社 980円

大ベストセラー『チーズはどこへ消えた?』の第2弾と言える、スペンサー・ジョンソン得意の寓話仕立てで書かれた自己啓発本です。原題は『PEAKS AND VALLEYS』。谷に住む若者が山の頂きを目指す物語です。「人生は山あり谷あり」と言いますが、仕事でも人生でも良いときがあれば悪いときもある、この山と谷の対処法を教えてくれるのが本書です。浮き沈みに翻弄されずにセルフコントロールする術は、どんな人にも有用なはず。経済危機に直面した全米で大ヒットした本書は、日本でも大ヒットの兆し。発売したばかりですが、かなりハイペースで売れています。


若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!? 35歳くらいまでの政治リテラシー講座

若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!? 35歳くらいまでの政治リテラシー講座 ディスカヴァー・トゥエンティワン 1,050円

長いタイトルが言わんとしていることは、60代以上の人は払った税金よりも多く受給できるのに、20代は払った税金よりも4000万円も低い受給しか受けられないということ。投票率を見ると60代は75%もあるのに、20代はたった35%。投票してくれる人に有利な政策が行われるのは当然のことで、若い人に不利な世の中になっているのは、多くの若者が棄権し続けたせいでもあるのです。この本を読むと、政治の仕組みが理解でき、今、何が問われているのかがわかります。先が見えない日本は、今が転換期。参加しないことには、何も変わりません。ぜひ、投票に行きましょう!


希望と絆--いま、日本を問う

希望と絆--いま、日本を問う 岩波書店 504円

政治学者、姜尚中さんの本です。1年間に3万人以上が自殺する国、日本。人の命に無関心で、平和に対しても後ろ向き、人の絆が傷み社会が傷んでいる今、大切なのは人間としての「正当性」を問い続けること。言いたいことが言えない社会、非常識が常識になっている社会ですが、悲観するだけではなく希望をもって前向きに生きようという気にさせてくれる本です。約50ページ、本体価格は480円。手軽に読める小冊子なので、これを読んで自身のマニフェストを作ってみてはいかがでしょうか。選挙前に多くの方に読んでいただきたいです。


全脳思考

全脳思考 ダイヤモンド社 2,100円

著者である経営コンサルタントの神田昌典さんは、マインドマップ関連の本の監修や翻訳、自己啓発本など数々の本を出されていますが、本書のような本格的なビジネス書はなんと7年ぶり。ここでいう「全脳思考」は、ロジカル思考の限界を越えることができる新たな発想法。特別なトレーニングをしなくても、誰でも身につけることができるといいます。500ページ弱もある分厚い本ですが、チャートが入ったり、設問が入ったり、飽きさせることなく最後まで読ませるところは、さすがは神田さん。


自分の答えのつくりかた

自分の答えのつくりかた ダイヤモンド社 1,680円

渡辺健介さんの前作『世界一やさしい問題解決の授業』は、3つの物語を読み進めながら問題解決の方法が学べる本。中学生向けに易しく書かれていながら、大人にも十分な内容ということもあり、学校や企業で教材として使われています。今回は中二のサッカー少年が主人公。さまざまな評価軸で留学先を決定するまでの話、留学してからの話、帰国してからの話というように1つの物語が3章にわかれています。目的に向かって着実にステップアップしていく主人公を通して、論理思考や情報の集め方、価値判断の仕方など、自分で考え、行動するためにはどうしたらよいのか、具体的にわかります。前作に続き、大ヒットしそうです。


不透明な時代を見抜く「統計思考力」

不透明な時代を見抜く「統計思考力」 ディスカヴァー・トゥエンティワン 1,680円

タイトルにある通り「不透明な時代」である今こそ必要なのが、報道に惑わされずにデータから自分で判断し、分析し、未来を読む力「統計思考力」です。数値やグラフから何を読み取るか。同じデータでも視点を変えてみると、分析結果は違ったものになります。まずは生データに当たること、そしてデータを正しく捉え、分析する力を身につけること。統計学のことがまったくわからなくても、本書を読むと統計学の基礎がわかり、データの見方がわかるようになります。本格的な数式はいっさい出てきませんし、とても易しく書かれているので、入門書としても最適です。


マインドマップ問題解決

マインドマップ問題解決 ダイヤモンド社 1,680円

考えをまとめたり、新しい発想を得たりするのに有効なマインドマップ。英国のトニー・ブザンが開発した手法です。本書はブザン公認のマインドマップインストラクターが書いた、らくがき気分でロジカルシンキングを習得する本。マインドマップであれもできるこれもできると、いろいろな使い方を紹介している本がありますが、できることが多すぎて、初心者にはとっつきにくい印象も受けます。本書は「問題解決」にしぼっているため、わかりやすいのがいいところ。マインドマップの使い方とコツを身につけることができます。


一勝九敗

一勝九敗 新潮文庫 460円

先日、米経済誌『フォーブス』アジア版が発表した2009年版「日本の富豪四十人」の1位は、ユニクロの柳井正さんでした。柳井さん唯一の著作がこの『一勝九敗』です。新しい本ではありませんが、好きで幾度となく読み返している本です。経営者が書くと自慢話が多かったりするのですが、この本にはまったくそれがない。驚くほど冷静に、客観的に自分の商売を見ていて、失敗から学び次のチャレンジにつなげていく過程がよくわかります。経営書としても、自己啓発書としてもおすすめ。23条あるユニクロの経営理念は、行動規範にもなります。


ワークライフ“アンバランス”の仕事力

ワークライフ“アンバランス”の仕事力 ディスカヴァー・トゥエンティワン 1,512円

最近よく言われるようになった「ワークライフバランス」。その逆をいくように、とにかく一度は仕事にハマろう、熱くなろう、と「ワークライフ“アンバランス”」を唱える本書。著者は、IT業界専門の展示会主催会社に勤めた後、マイクロソフト日本法人で営業部長まで務めた田島弓子さんです。仕事にハマってハマって、アドレナリンが噴き出るくらい本気でハマると、仕事も楽しくなり、達成感も得られ、本物の仕事力が身につくそう。キャリアはつくるものではなく、つくられるもの。とことんのめりこんだ後、自分に合ったワークバランスを見つけることを勧めています。体育会系のノリでぐんぐんひっぱられ、元気になれる本です。


間違いだらけの経済政策

間違いだらけの経済政策 日本経済新聞出版社 893円

サブプライムローンの崩壊、リーマン・ブラザーズの破綻以降、戦後最大の同時不況に襲われている日本。今回の不況はインフレとデフレが共存する不況。今までにない不況の中、今後の日本経済はどうなっていくのか。世界経済の構造の変化に対応できていない、日本の政治家や経済学者。旧態依然とした間違いだらけの経済政策。ここまで金融商品が複雑化した今は、学問が追いついていないという現状も。著者の榊原英資氏が、日本の経済政策をするどく批判するとともに、これからどうすべきか自身の提言をまとめた一冊。個人的には、榊原氏の時代認識や一歩踏み込んだ解説が、とても参考になりました。


竹中式マトリクス勉強法

竹中式マトリクス勉強法 幻冬舎 998円

竹中平蔵さん初となる勉強法の本は、驚くほど売れています。竹中さん曰く、勉強には「人生を戦うための武器としての勉強」と「人間力を鍛えるための人と人を結ぶ勉強」という2つの方向性があり、目標とすべき到達点があるかないかで、天井のある勉強と天井のない勉強にわけられます。例を挙げると、武器としての勉強で天井のある勉強が社内試験や資格試験などの「記憶勉強」、天井のない勉強が経済学や英会話などの「仕事勉強」。人と人を結ぶ勉強では、天井があるのが「趣味勉強」、天井がないのが教養や人間力を高めるための「人生勉強」です。いろいろな目標がごちゃまぜになって進まないときは、竹中式マトリクスにならって目標を整理して


勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan 毎日新聞社 1,575円

『無理なく続けられる年収10倍アップの勉強法』などの著書で知られる勝間和代さんの新刊です。今回はキャリアアップものではなく、日本を変えるにはどうすればよいのか問うてる本です。日本の若い人が暗いのはなぜか、女性が社会進出するにはどういうスキルが必要か、どうしたら女性が子供を産み、働ける国になるのか。格差問題や貧困問題、資本主義の歪み等々。希望が持てる明るい未来を築くために、何ができるのか。具体的に15の提言もあげています。ビジネス書の分野でヒットを飛ばしている勝間さんが、今、いちばん言いたいことを書いた本なんじゃないかと思いました。西原理恵子さんとの最強ワーキングマザー対談、雨宮処凛さんとの脱・


P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデ ントはこうして生まれた

P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデ ントはこうして生まれた ダイヤモンド社 1,575円

著者の和田浩子さんは、P&Gで女性初のマネジメントキャリアとしてマーケティング部に配属されると、「ウイスパー」をトップブランドに育てあげ、その後は新商品の立ち上げや既存ブランドの強化に成功。どんどん出世し、98年には日本人初のヴァイスプレジデントにまでなった方です。人材育成を重視するP&Gで、自分が育てられたときのこと、部下を持ち育てる立場になってからの体験談をまじえながら、人材育成について読みやすく分かりやすくまとめたのが本書。現場ですぐに活用できることが多く書かれているので、人事の実務はもちろん、部下を持つすべての人に参考になると思います。


息を吸って吐くように目標を達成できる本

息を吸って吐くように目標を達成できる本 ポプラ社 1,155円

著者の和田裕美さんは、日本ブリタニカでの営業時代、日本でトップ、世界142カ国で2位という輝かしい成績をおさめ、異例のスピード出世を果たした方。現在は独立し、営業コンサルタントとして活躍中です。セミナーも好評なら、『和田裕美の人に好かれる話し方』等々、著書も大好評の和田さん。最初からバリバリ仕事ができたわけではなく、ものすごい努力家だとか。この本には、和田さんが実践してきた、どんどん目標を達成できる体質になるためのルールが52個載っています。若い人向けに書かれた本ですが、和田さんが上司から言われた言葉、上司になってから部下に言った言葉などがたくさん出てくるので、部下にどう接したらいいのか悩んで


女女格差

女女格差 東洋経済新報社 1,890円

あちこちで目にするようになった「格差」という言葉。すっかりキーワードとして定着していますが、本書の著者、橘木教授こそ格差問題の第一人者として知られる方です。格差というと、これまでは男性間の格差ばかりが論じられてきましたが、初めて女性間の格差を検証したのが本書『女女(じょじょ)格差』です。どんな家庭に生まれたか、どこまで教育を受けたか、結婚するかしないか、離婚するかしないか、子供を持つか持たないか、専業主婦になるか仕事を続けるか、総合職か一般職か、正社員かパートか、美人か不美人かーー。恣意的なデータやこじつけはいっさいなく、多くの公表データをもとに考察し、合理的な格差と非合理的な格差を明らかにし


Hot Pepper ミラクル・ストーリー ~リクルート式「楽しい事業」のつくり方~

Hot Pepper ミラクル・ストーリー ~リクルート式「楽しい事業」のつくり方~ 東洋経済新報社 1,575円

リクルートのクーポンマガジン『Hot Pepper』ができたのが7年前。著者はリクルート出身の平尾勇司さん。ホットペッパー事業部長として、これまでになかった新しいクーポンマガジンの立ち上げに成功しました。この本は『Hot Pepper』ができるまでの物語。正社員以外の800人の人たちで作り上げたという同誌。難しいことはいっさいなく、おもしろく読み進めるうちに、リーダーシップ論や組織論が自然と学べ、マーケティング論としても読むことができます。アルバイトや外部の人を取り込みながら、組織としてまとめ、みんながわくわくして働ける環境を作った平尾さんの手腕はお見事。参考になることがたくさん書いてあります


物語力(ストーリーりよく)ワートマンの「人の心を鷲掴みにする仕事術」

物語力(ストーリーりょく)ワートマンの「人の心を鷲掴みにする仕事術」 イースト・プレス編集部 1,500円

人に何かを伝えるとき、自分で物語を作り、その話の流れの中で語るようにすると、伝えたいことを効果的に相手に伝えることができます。データや数値を挙げて相手にうったえかけるよりも、これらのデータや数値をふまえた上で自分の言葉でストーリーを語ること。この「物語力(ストーリーりょく)」を身につければ、今まで以上に人の信頼を得たり共感を得たりできるとか。本書が発売になって1カ月ちょっと。今のところ特別注目されたり話題になったりはしていませんが、今後「物語力」というのがビジネス本や自己啓発本の中でもキーワードになってきそうな予感がします。リーダーシップ論としても参考になる1冊です。


最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術

最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術 ディスカヴァー・トゥエンティワン 1,365円

今の時代、一人当たりの仕事量は増える一方。毎日来るメールを処理する時間もばかになりません。細かい仕事が山のように積み重なり、押し寄せる大量の仕事に辟易としている人も多いのでは。そんな方や新入社員の方にオススメしたいのが本書です。まずは自分の仕事を「作業系」と「考える系」に分け、作業系の仕事を仕組み化することから始めます。ここでいう仕組みとは、誰がやっても同じ成果が出せるシステムのこと。この仕組みができると、ルーチンワークを効率良くこなせるようになり、これまで以上に「考える系」の仕事に時間をさくことができるそうです。今すぐ役立つ、仕組み作りのノウハウが載っています。


日本溶解論ージェネレーションZ研究 この国の若者たち

日本溶解論ージェネレーションZ研究 この国の若者たち プレジデント社 1,500円

ジェネレーションZ世代とは、現在の高校生や大学生などの世代で、1985年~92年のバブル期に生まれ、バブル崩壊の時代に小学校に入学した世代のことです。このZ世代へアンケート調査をした結果、明らかになったのはバブル崩壊と共に日本の価値観が溶解したことが、この世代に大きな影響を与えているということ。ジェンダーフリーの思想により、男女平等を意識しすぎるあまり、女子の男子化、男子の女子化がおこっていたり、性意識の解放、キャバクラ嬢になりたがる女子、ファッションの二極化、スピリチュアルにはまる、一時的に熱狂してすぐ冷めるなど、Z世代の傾向を見ていくと今の日本がどうなっているのか分かります。おもしろいの


勇気ある人々

勇気ある人々 英治出版 2,310円

ジョン・F・ケネディが上院議員時代に書いた名著が、50年の時を経て新訳で復刊しました。当時、全米でベストセラーとなり、ピューリッツァー賞を受賞した作品です。復刊にあたり、弟のロバート・F・ケネディが書いた序文と、付録「刊行50周年に寄せて キャロライン・ケネディ、ジョン・F・ケネディの軌跡」が加わりました。本書の内容はというと、勇気をテーマにジョン・アダムズ、ダニエル・ウエブスターなど、8人の偉大な政治家についてケネディが評伝としてまとめたものです。彼が尊敬する信念を貫いた政治家達。大統領選の話題が多い今、ケネディのその後の功績や第35代大統領となったこと、悲劇の結末、昨今の政治家などに思い


変人力-人と組織を動かす次世代型リーダーの条件

変人力-人と組織を動かす次世代型リーダーの条件 ダイヤモンド社 1,575円

アップルコンピュータやコンパック、日本HPを経て、2005年にダイエーの取締役社長に就任した樋口泰行氏。現在はマイクロソフト代表取締役兼COOを務めています。本書は、樋口氏がダイエー再生に取り組んだ499日間の記録とリーダーシップ論をまとめたものです。変人力とは、社内の固定観念をうち破る力や、修羅場をくぐり抜ける力、熱い言葉で信念を伝え続ける力のこと。再生時に必要なリーダーとは、変革を推し進める変人力を持ったチェンジング・リーダーだと言います。樋口氏は自ら現場に飛び込んで、自分の言葉で社員に語りかける人。社員一人一人に腹落ちさせ、その上で行動させないと、変革は成功しないからです。実際に修羅場を


自分のために働け! ホンダ式朗働力経営

自分のために働け! ホンダ式朗働力経営 講談社 1,575円

『自分のために働け!』というタイトルから、働く側の人に向けた本かと思いきや、マネジメントする側に向けた経営書でした。著者の高橋祐二さんはホンダの人事・労務部門で長年活躍された方。「ろうどう」には「労働・朗働・牢働」があると言いますが、社員のモチベーションをアップさせ、個々の力を引き出す朗働は、本田宗一郎氏のやり方を踏襲したものです。類似本は多々ありますが、内容が抽象的すぎたり、具体例があってもイメージがわきにくい本が多い中、本書はホンダという一企業を例にとって具体的に書かれているので、イメージしやすくわかりやすかったです。経営側にいなくても楽しめる本でした。


不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意

不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意 草思社 1,365円

ダイエー取締役副会長の林文子さんの著書です。林さんといえば、米国の『フォーブス』誌で世界でもっとも影響力のある女性100人に選ばれたり、『フォーチュン』誌で米国外のビジネス界最強の女性10位に選ばれた方。ホンダのトップセールスマンから、フォルクスワーゲン東京やBMW東京の社長も経験された林さんが、豊富な具体例を盛り込みながら、人とどう付き合ったらいいのか、いい人間関係を構築するためには何をすべきかを書いた本です。あともう一言、言葉を添えたり、もうひとつ気遣いできれば、相手との関係はぐっと良くなるそうです。例えば、挨拶ひとつとっても「おはよう」「お疲れさま」だけで終わらせずに、相手に向けたひと言


選ばれ続ける人の仕事術

選ばれ続ける人の仕事術 

ビジネスマンとして「不合格」なのは問題外ですが、「合格」だからといって安住していませんか。合格するのは簡単なこと。誰でもできます。この本は、合格ではなく「一流」を目指すべきだと言っています。お客さんや取引先から「次もぜひ、あなたにお願いしたい」と指名されるようになるには、合格ラインにいるだけではダメなのです。お客さんの期待値をクリアして、さらに+αの成果の上げるのが一流の人。合格と一流を分けているのは、小さな気遣いやちょっとした習慣なのだそう。この本には一流になるための心構えが52項目載っています。夏のバカンスも終わり仕事がルーチンに戻ってきた今、煮詰まっている人、悩んでいる人に読んでいただ


ダメなら、さっさとやめなさい!~No.1になるための成功法則

ダメなら、さっさとやめなさい!~No.1になるための成功法則 

マーケティングの大家として知られる著者のセス・ゴーディンさんが、自己啓発本を出すと聞いたらときから、いったいどんな本になるのかと楽しみしていました。実際手にとってみると、マーケティング以外のいろいろな職業の人に当てはまる内容でした。自己啓発の本にありがちな「なんでも最後までやり遂げましょう」とか「努力すれば必ず報われます」というようなことは書いてありません。仕事で壁にぶつかったとき、それが「運命の谷」なのか「行き止まり」なのか見極めることが大切だと言っています。今の仕事が本当に自分に合っていて、この先も続けていくことで芽が出るのか、それとも無駄な努力に終わるだけなのか。今あなたが直面しているの


スターバックスに学べ!

スターバックスに学べ! ディスカヴァー・トゥエンティワン 1,575円

本気(マジ)なマネジメント入門書として創刊したマジマネシリーズのスペシャル版。これまでの3冊『できるマネジャーになる!』『伸びるチームをつくる!』『経営戦略の定石を学ぶ!』の各論を、スターバックスという身近な店を通して具体的に学べます。著者はスターバックスの元マーケティング担当者。マーケティングとブランディングについて、店舗でのサービスについて、人材育成について、どれも社内にいたからこそ書ける踏み込んだ内容です。初心者でも読める易しい本ですが、ベテランの人にとっては当たり前すぎて忘れていたことを思い出させてくれるかもしれません。煮詰まっていたときに読めば、何かヒントを得られるような、そんな本


指一本の執念が勝負を決める

指一本の執念が勝負を決める ファーストプレス 1,575円

産業再生機構のCOOを務めた冨山和彦氏による辛口のリーダー論は、20世紀型の「エリート」批判から始まり、今リーダーとして必要なのはストレス耐性を兼ね備えた21世紀型の「プロフェッショナル」だと言います。冨山氏はダイエーやカネボウなどの不良債権問題に取り組んだほか、数々の修羅場を経験してきた方です。東大法学部在学中に司法試験に合格し、超エリートの道を歩むこともできたはずですが、あえて違う道を選び、厳しい状況におかれたこともあったということが、本書を読むとわかります。そんな冨山氏がこれまでの経験をもとにシビアなこと、生々しいこともそのまま書いた本です。一般的なビジネス書にありがちな“ありがたいお言


カンブリア宮殿 村上龍×経済人

カンブリア宮殿 村上龍×経済人 日本経済新聞出版社 1,680円

現在テレビ東京系で放送中の村上龍氏がホストを務める同名のトーク番組を書籍化したものです。これまで出演したゲストの中から、経営者22名を6つの章立てでまとめています。どんな方が登場するかというと、例えば1章の「進化を止めないメジャー企業」では、トヨタの張会長やホンダの福井社長、全日空の大橋会長らが、4章の「陽気で真摯な挑戦者たち」ではミクシィの笠原社長とはてなの近藤社長、ピーチ・ジョンの野口社長など、6章の「自己と組織の変革」ではマクドナルドの原田社長や京セラの稲森名誉会長というように、超豪華な顔ぶればかり。こうしてまとめて読むと、今どんな経営者が成功しているのか、時流に乗るとはどういうことなの


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ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」 日本経済新聞社 1,575円

ビジネス誌『フォーチュン』で20世紀最高の経営者に選ばれたこともある、元GE(ジェネラル・エレクトリック)のCEOジャック・ウェルチ。世界各地を講演で回り、熱心な聴衆からはいつも質問攻めに。本書はよく聞かれる質問を集め、72項目のQ&A方式でまとめた本です。歯に衣着せぬ率直な物言いが、とにかく気持ちいい! 1つ1つの問いに、深い思いやりと愛情をもって答えてくれているのがわかります。これを読んで、勇気付けられる人も多いはず。特に若い人にオススメしたいです。


ビジョナリー・ピープル  英治出版 1,995円

「カンパニー」から「ピープル」へ。本書はベストセラー『ビジョナリー・カンパニー』の著者を含む三人の共著です。ビジョンを持ち、目標に向かって突き進む人々、困難に直面しても情熱を失うことなく燃やし続ける人々、そんな熱きカリスマに学ぶ成功の秘訣とは。ネルソン・マンデラやダライ・ラマ、ジミー・カーター、リチャード・ブランソン、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、クレイシー・ジョーンズ、U2のボノなど、そうそうたる面々が登場。信念を持って生きることの素晴らしさを教えてくれます。新社会人や就職活動中の方にも読んでもらいたい一冊です。


最強集団 ホットグループ奇跡の法則~成果を挙げる「燃えるやつら」の育て方~  東洋経済新報社 1,680円

「ホットグループ」とは、ドキュメンタリー番組『プロジェクトX』に登場する面々のように、あるミッションを成し遂げるために集まった、共通の使命や任務に燃える集団のことです。これまでも歴史を動かし、企業を動かしてきたのはホットグループでした。社員のモチベーションを上げホットグループを作るにはどうしたらよいのか、そして熱中する社員を制御する指揮者型リーダーとパトロン型リーダーの心得など、すぐに役立つ実践的な内容ばかり。本書はMBAのテキストとして使われており、ドラッカーとピータースのお墨付きでもあります。


成功はゴミ箱の中に-レイ・クロック自伝 プレジデント社 1,500円

ミキサーのセールスマンだったレイ・クロックが、ハンバーガーレストランを経営するマクドナルド兄弟と出会い、チェーン化しようと思ったのは52歳の時。この本は、全米4,000店、日本で1号店ができた頃に書かれた自伝です。資金の話、悩み、苦労話、すべてが生々しく語られていますが、説教くささがまったくなく、ビジネス書というよりもエンターテインメントとしても楽しめます。起業家やそれを目指す人には、刺激的な内容。ユニクロの柳井正さんやソフトバンクの孫正義さんのバイブルだったそうで、お二人の対談も収録されています。


大人のたしなみ ビジネス理論一夜漬け講座 宝島社 1,365円

人材育成やコンサルティングを手掛ける渋井真帆さんが、『ブルー・オーシャン戦略』『ザ・ゴール』『ビジョナリー・カンパニー2』『ウェブ進化論』、ドラッガーの『ネクスト・ソサエティ』など、ビジネス理論書8冊を選び、その本のポイントを解説した本です。まず、8冊のセレクトがお見事。どれも売れている本ですが、話題性だけでなく、内容も素晴らしい本ばかり。それを読みやすくわかりやすくまとめたのが本書です。これ一冊で8冊分の要点がつかめるので、読みたいけれどなかなか読む時間がない人におすすめです。


レバレッジ・リーディング  東洋経済新報社 1,523円

今、非常によく売れているこの本は、いわゆる読書術の本で、ビジネス書を戦略的に読破する方法が書かれています。著者は、本を読むことは自分自身への投資活動だと言い、何よりも「多読」を勧めています。1日1冊ペースでビジネス書を読みこなすには、読書スピードも重要なので、飛ばし読みの極意にも触れています。特殊な訓練を必要としない速読法により、自分に必要な部分だけを効率よく本から抽出することができるようになるそうです。投資物件(本)探しのコツなども書かれています。まずはこの本を読んで、それから年末年始にまとめ読みする物件を探してみてはいかがでしょうか。


ウサギはなぜ嘘を許せないのか? アスコム 1,029円

最近よく耳にする「コンプライアンス(法的遵守)」という言葉。この本は寓話の形を借りて、コンプライアンスとは何かということを、わかりやすく伝えています。企業内の体制、規定の整備など、実務については何一つ触れていませんが、その前に学ぶべき最も大切なことが語られています。それが分からぬまま進めていては、単なる身の保全のための体制作りにすぎません。コンプライアンスを確立するには、どれほどの努力が必要か、確立すればどれほど深い信頼を得ることになるか。とても感動的な寓話に仕立て上げられています。


やればできる トランスワールドジャパン 1,260円

起業家であり冒険家である、ヴァージングループの創設者、リチャード・ブランソンの本です。以前、出された分厚い自伝と比べると、「まずはやってみる」「楽しむこと」「大胆であれ」など、わかりやすいテーマを設け、ソフトな語り口で書かれているので読みやすいです。自己啓発本として、若い人たちに読んでもらいたいです。自伝もおもしろく読ませてもらいましたが、この本もなかなか。彼のスケールの大きさを改めて感じました。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスなど、米国の経営者の本とはひと味違った読後感が得られます。


地ブランド 弘文堂 1,995円

国際競争力の低下や地域の空洞化、少子高齢化の今、できることとは。それは地域をブランドにして、活性化していくこと。本書は、観光地を地ブランドと言っているわけではありません。「行きたい」「買いたい」「住みたい」という、観光ブランドと特産品ブランド、暮らしブランド、この3つの価値が揃って初めて、地ブランドは成功すると言っています。ブランドとは何か、博報堂ブランドプロジェクトによる地ブランド論は、一般的なブランド戦略の本としても役立ちます。


フォワードなき日本格差社会 ナレッジフォア 1,200円

竹中平蔵のブレインとして知られる木村剛氏と、スポーツジャーナリストの二宮清純氏が日本サッカーと重ね合わせて、日本社会の問題点を浮き彫りにします。前回の日韓共催のW杯、そして今回のドイツ大会での日本代表の戦い方を思い浮かべながら読むと、日本のサッカーの在り方が、単にサッカーだけではなく日本の現状をうつしているのがわかります。評価されて然るべき人が評価されず、「出る杭は打たれる」のが今の日本社会。「談合階級社会」から脱却するための課題が見えてきます。


なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? フォレスト出版 1,470円

ベストセラーの本書。書名を見て、何の本だか分かりますか? 実は会計の入門書。入門といっても専門用語が出てくるのが当たり前のこのジャンルで、本書は専門用語をまったく知らなくてもスラスラ読めます。なぜ、社長のベンツが中古の4ドアなのか。なぜ、イケイケの会社が倒産してしまうのか。興味をひくテーマで、会計のからくりを解説。ビジネスマンとして押さえておきたい会計の基礎が身に付きます。


フラットする化する世界(上) 日本経済新聞社 1,995円

ITとグローバリゼーションの波は、経済格差のないフラット化した世界を作り出し、中国やインドに競争力を与え、先進国の仕事をどんどん奪っています。著者のトーマス・フリードマンは、ピュリッツァー賞を受賞したジャーナリスト。綿密な取材の結果を克明に記したこの本には、専門家の本にはないおもしろさ、読みやすさがあります。これから世界はどういう方向に向かっていくのか、そして自分は今、どのあたりにいるのか。こまぎれだった知識がひとつにまとまり、自分の位置まで確認できる本です。


ヤバい経済学 東洋経済新報社 1,890円

難しいことはぬきにして、経済学の知識がまったくなくても楽しめる経済学の本。犯罪発生率と妊娠中絶合法化の相関関係、相撲の力士は八百長しているのかしていないのか、ヤクの売人はどうしてママと暮らしているのか--等々、取り上げる話題はダークなものが多いのですが、「インセンティブ」と「モラル」という経済学の正当な視点から書かれた本です。気鋭の経済学者スティーヴン・レヴィットさんと共著者でありライターのダブナーさんの冴えた筆致もあり、啓蒙書として大変楽しく読める本です。そして納得するところ大。


スピードに生きる 実業之日本社 1,050円

昭和36年の本田宗一郎さんの著書が再刊されました。当時の本田さんの考えが時代よりもかなり進んでいたことがわかります。どこかの学者やアメリカの経営理論など、借りてきた言葉はいっさいありません。自分の経験をもとに自分の言葉だけでつづった文章には、最近の若い経営者の本にはない“何か”を感じます。「最大のサービスは時間である」という本田さん。時間に対する考え方や早さへのこだわり、創意工夫をこらす物作りの姿勢は、製造業以外のあらゆる職種の人の参考になると思います。


食がわかれば世界経済がわかる 文藝春秋 1,300円

ミスター円こと榊原英資氏が、金融や為替ではなく「食」を切に口に世界経済の変遷を語った一冊。食は文化であるという視点にたち、欧米、アジアの食文化から各国の歴史をたどるアプローチがおもしろいです。いまや世界で日本食ブームがおこり、中国やインドの食も注目されています。時代はファストフードからスローフードへ。経済の中心も西洋からアジアへ。身近な「食」に焦点を当てることで、経済書とは思えないほど読みやすくなっています。


「はぐらかし」の技術 日本経済新聞社 1,260円

嘘をついたりごまかすことなく、あくまでも誠実に相手をはぐらかす方法を、おもしろおかしく解説した一冊。著者は『「クビ!」論。』(朝日文庫)の梅森浩一氏。外資系金融機関の人事部長時代に1000人をクビにした人物が説くだけに、どれも説得力があります。直球勝負ばかりで損をしないために、変化球をマスターしましょう。これだけはやってはいけない、相手を怒らせるダメなはぐらかしも参考になります。


一生懸命って素敵なこと 草思社 1,260円

ダイエー代表取締役会長兼CEOの林文子さんが、これまでの人生や仕事、ダイエー再生について語った一冊。人を信頼し、大切にし、いつも感謝する心を忘れない林さんは、企業のみならずそこで働く人たちをも甦らせてきました。彼女のサクセスストーリーは自慢話に聞こえることはなく、読む者に元気と勇気と感動を与えてくれます。働く女性はもちろん、老若男女問わず多くの人に読んでもらいたい本です。


ドラッカー 20世紀を生きて-私の履歴書- 日本経済新聞社 1470円

「マネジメントの父」と呼ばれる経営学の大家ピーター・F・ドラッカーの自伝。学問の話はもとより、他の著書では知ることのできない生身のドラッカーがここにあります。ウィーンで生まれ、ナチス政権下のドイツで発表した論文がヒトラーの不評を買いロンドンへ、そしてアメリカへ。時代の波を受けながら、偉大な思想家がたどった足跡が明らかに。11/11に亡くなられたため、本書が生前に翻訳出版された最後の本になります。